第67回日本PTA全国研究大会 第45回日本PTA近畿ブロック研究大会
つなげよう『いのち』のバトン 次世代を生き抜く子どもだちへ
~地域とともに育む力 兵庫~
第67回日本PTA全国研究大会、第45回日本PTA近畿ブロック研究大会が8月23日と24日、兵庫県各地で開催されました。全国より約8000名のPTA会員の皆様が兵庫に駆けつけ、子どものためにこれからの学校、地域そして家庭はどうあるべきか、そしてPTAの在り方について研鑽されました。
京都府PTA協議会理事
■23日分科会
23日は兵庫県下をテーマ毎に10の会場に分かれ、基調講演、パネルディスカッション、アトラクションが行われました。ここではそのうちの1つのテーマについて取り上げます。
●特別第2分科会 --- 文部科学省協力 ---
家庭・地域とともにある学校作りを目指して
~コミュニティ・スクールという仕組み作り~
基調講演者:兵庫教育大学教職大学院教授・CSマイスター 小西哲也氏
コミュニティ・スクール(CS)は学校と地域住民等が力を合わせて学校の運営に取り組むことが可能になる「地域とともにある学校」を目指します。
地域の中心地にある学校は子ども達のものであると同時に地域にとっても重要な拠点であります。地域の大人たちも学校で学び、地域の学習力を上げていくことで地域に住んでいる子ども達も力を付けていくとのことです。よく「子は親の背中を見て育つ」といいますが、「子ども達は地域の大人を見て成長する」のです。
実際に取り組まれている地域の一例では、生涯学習の一つとして学校で家庭科教室を開き、大人が参加するとともに、平日の昼間に学校の家庭科授業にも参加して子ども達と一緒に学ぶことをされていました。地域の大人は子どもと学んだことでつながりを感じ、子どもは大人も学んでいることが学習の意味を理解し、学ぶことの意義を見出したそうです。
PTAも保護者だけで頑張るのではなく、地域・学校とも連携して事に当たることができれば、保護者の負担も減り、地域とのつながりも密接になるのではないでしょうか。子どもにとっても学校にいい思い出が残り、地域の大人たちの暖かさを感じることが出来れば、大人になっても地域に根付いて、地域の活性化が期待できます。
学校は子どもが学ぶための場所だけではない。大人が意識を見直す時期ではないでしょうか。
■24日 全体会
全体会の様子
次年度近畿ブロック研究大会開催地アピール
神戸ワールド記念ホールにて、日本PTA全国研究大会全体会および日本PTA近畿ブロック研究大会を開催しました。
次年度開催地アピールをする富山県の皆様
近畿ブロック研究大会の場で、来年度近畿ブロック研究大会の開催地である京都府のアピールを行いました。開催地亀岡市の実行委員と京都府PTA協議会理事が壇上に上がり、来年度の参加を呼び掛けました。
全体会では次年度開催地の富山県のPTA会員が約250名駆けつけ、アピールされました。大会終了後ものぼりをもって呼びかけを行い、富山大会への熱意を感じることが出来ました。
全体会式典
DaiGoさんによる講演
全体会では、歓迎アトラクションとして宝塚ローズクラブによる宝塚OGレビューショーが行われ、会場のPTA会員の目と耳を楽しませてくれました。
記念講演ではメンタリスト DaiGo氏による講演会「子育ては、心理学でラクになる」と題して行われました。講演時間のほとんどの時間を参加者の質問に答えていく形式で、参加者の悩みや質問を、心理学の面からとDaiGoさんの子ども時代の経験を下に丁寧に説明されていました。一方的ではなく、相互の理解をしながらの講演に参加者は大いに満足されたのではないでしょうか。子どもを変えるのではなく、自分自身が変わり、そのチャレンジする姿が子どもに感染するそうです。ここでも親が学ぶことが重要であると再認識されられました。
研究大会に北は北海道、南は沖縄から多くの皆様が参加されました。会員の皆様の御協力によりこの大会を行うことができました。この大会で得たもの感じたものを約8000人の参加者だけで留めておくのは非常にもったいないと感じ、この報告をさせていただきました。参加された皆様におかれましても、兵庫県から全国に広がった学びの糸を、自分の地域で広げていただければ幸いです。