平成25年1月26日:平成24年度綴喜PTA連絡協議会研究大会開催報告
・日時:平成25年1月26日(土)13:30~15:30
・場所:宇治田原町総合文化センター
・テーマ:子どもの命と人権を守る環境づくり
~保護者、先生、地域の役割~
・講師:中西実先生(子育て・教育アドバイザー)
・参加者:約90名
【内容】
小学校教諭を38年勤められ、現在は 子育て・教育アドバイザーとしてご活躍の中西実先生をお招きし、在職当時の児童・生徒、保護者や地域との関わりにおける様々なエピソードや、昨今のいじめ問題について、独自で身につけられたピアノの弾き語りを交えながらお話し頂きました。
「少年事件に加害者はいない。罪を犯した子どももまた被害者である」と亀岡の交通事故、大津のいじめ事件を例に取り、無責任な態度や言動で子どもを犯罪に追い込んだ周囲の大人達を厳しく指摘。
「どの子も必ず伸びる。子どもは、子ども同士の関わりの中で成長する。」では、知的障害のある小学生「みかちゃん」が主人公。交流学習を通して、様々な可能性を広げ、人と関わる力を獲得していく彼女は、いつしかクラスの中心に。ある日「先生よりもみかちゃんの事を良く知っている」子ども達は自らが連絡帳を書く事を提案。前代未聞の「子ども達による連絡帳」が始まる。みかちゃんのお母さんから届いたお礼のお手紙がきっかけとなり、子ども達はみかちゃんの家を訪れるようになる。「たくさんの子が家をおじゃまするのはご迷惑では…」と心配し訪れた方々を、「みかちゃん家」は暖かく迎え、今度は保護者同士の交流の場所になっていく。
この「一人の子どもの存在が周りの子どもを動かし、素晴らしい展開を生み出していった」お話に会場は胸打たれ、思わず涙ぐまれるお母さん方の姿も…。
当日は雪がちらつく大変寒い日でしたが、先生の子ども達への限りない愛情に溢れた熱い語り口に会場は終始暖かい雰囲気に包まれました。
【感想】
- ○ピアノ演奏を入れながらの講演に、新鮮な驚きがありました。中西先生の子どもたちへの思いが、心に響きました。たいへん感動しました。
- ○少年の犯罪に、「加害者はいない」という言葉が大変印象的でした。大人の責任を感じます。
- ○教師の立場で聞きました。中西先生の持つ子どもたちへのあつい信頼。一人一人の子どもの成長を信じる思いに心動かされました。私もがんばります。