第三回 家庭教育研修会
主催:京都府PTA協議会
主管:綴喜PTA協議会
京都府PTA協議会による「家庭教育研修会」が平成30年1月13日(土)に京田辺市中部住民センターにおいて開催されました。会場には地元である綴喜PTAの皆様にも多数ご参加いただきました。
- «開会挨拶»
- 京都府PTA協議会会長 工藤 和之
「ネット社会といわれる今日。子供がネットトラブルに巻き込まれないよう、私たち親がこのことを理解し指導していくことが重要」
- «講演»
- テーマ「スマホ時代の子供と向き合う~ツイッター、ライン、スマートフォンの危険性~」
- «講師»
- 全国webカウンセリング協会 理事長 安川 雅史様
講師紹介:ネットいじめ・いじめ・不登校・ひきこもり・少年犯罪問題に本格的に取り組む中、全国各地より依頼を受け、講演会や研修会を行っておられます。(過去8年間実績:全国2,000会場以上)また、テレビ出演も数多くされています。
- «講演内容»
- 安川様から今のネットトラブルの実例と対策、多くの家庭での様子等を教えて頂きました。
- 事例1:今の子供たちは、動画を撮るのが好きで、注目をされたいので悪ふざけの動画やモラルに欠ける動画をネットに載せたりします。それが、後々自分の人生を狂わせてしまうことを分かっていません。例えば、未成年でお酒を飲んでお店の中で輪になってダンスをした子供たちがいました。それをネットに載せたところ、それを見た人達が営業妨害だと批判しました。そして、その子たちの学校が判明し、次に親が判明、親の職場が判明、その子の住所が判明、次々と個人情報が判明していきました。一度ネットに載ったものは、完全には消せない、消えないです。
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事例2:ある女の子がネットで知り合った人に会いに行って、ネットでは同い年くらいの男の子だったはずなのに、現れたのはおじさん。そのおじさんは、いま風邪で寝ている息子に女の子を迎えに行ってほしいと頼まれたと言って女の子を車に乗せて、人里離れた場所に行き、暴行し殺害。こういうことが現実に起こっています。起こってしまってからでは、遅いのです。ネットは便利だけど、子どもの命を守るために、親は逃げないでください。
- «対策»
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- ①全機種にフィルタリングをする。
- ②Wi-Fiにフィルターをかける。
- ③ラインの友達追加をオフにする
- ④ ①~③等の対策を親がする。
- ★安川氏の著書「子どものスマホ・トラブル対応ガイド」を参考に、PTAで集まった時に、みんなで同時に設定をすると効果的。
- 多くの家庭での様子:お母さんが家でスマホをしていて、子どもが「ただいま」と帰ってきても、スマホを見ている。お父さんも職場でスマホを使っている癖で、家でもスマホを自然に使っている。子どもが何も話してくれない。
本当は:子どもが「ただいま」と帰ってきたら、優先順位が子供になる。子どもの目を見て、子どもの顔色の変化で子どもの異変に気付けるようになる。赤ちゃんの時は、しゃべれないのにちゃんと異変に気付いたでしょう。わが子は大丈夫というのは、わが子を信じているのではなく、逃げているのです。時間が経つのは早く、あっという間です。その時間を無駄にしては、だめですよ。
安川様、長時間のご講演ありがとうございました。
また、綴喜PTAの皆様にもお世話になり、ありがとうございました。